大学生がインターネット上で80万円もの資金を集めサッカー雑誌を創刊した-今年の夏、雑誌『OFF THE BALL』は、現代風のクラウドファウンディングという手法をもって産声をあげた。
“サッカー選手のでてこないサッカー雑誌"を掲げ、まるで、実際のオフザボールの様にボールのないところでの動きに注目。サッカーを取り巻く音・食・アート・文学といったカルチャーを取り上げ、表紙にはイラストレーター永井博氏をチョイス。ほかとは違った個性豊かな一冊となっている。
編集長は慶應義塾大学環境情報学部在学中の小田明志氏。高校生時代に雑誌『LIKTEN』を立ち上げ、アマゾンの雑誌ランキングで2位の売り上げを記録したこともあるという。
大学生という肩書を外せば、既に経験豊富な一編集者。彼の人脈を元にロンドンのアート集団 tomato のメンバーでありクリエイティブ・エージェンシー Wieden+Kennedy Tokyo (ワイデン+ケネディ トウキョウ) の Executive Creative Director でもある長谷川踏太氏や、本サイトのイベント告知でもおなじみ原宿のフリースペース VACANT (ヴァカント) の創設メンバー大神崇氏らが参加している。
そんな『OFF THE BALL』の創刊イベントが先日、代官山蔦屋書店で行われたので飛び込みで取材してきた。
小田編集長(左から2番目)と長谷川氏(左端)のかけ合いで進んでいったトークイベント。
今回、『OFF THE BALL』を創るきっかけとして両氏が挙げていたものの一つが、2010年にロンドンで創刊されたフットボール・マガジン『The Green Soccer Journal』である。