現地時間16日、アウェイでのイスラエル戦に敗れたボスニア・ヘルツェゴビナ代表。
すでにお伝えしたとおり、イスラエルに0-3と敗れたボスニアはこれでW杯後の2016年欧州選手権予選で4戦未勝利。自慢の爆発力は影を潜め、予選突破に向け危機的に近い状態となっている。さらにはエディン・ジェコが負傷離脱したことによってセンターフォワードの選手は0人となっており、このイスラエル戦もスクランブルに近い状態で戦っていた。
さて、散々な結果となったこの試合では、ピッチの中でもいろいろとカオスな状態になっていたという。同国代表チームのファンアカウントがこんなことを呟いている。
On the pitch right now: 1 Goalkeeper, 1 Defender and 8 Midfielders. Believe it or not.
— BiHFootball (@BiHFootball) November 16, 2014
なんでも試合中、1人のGK+1人のDF+8人のMFというアンバランスすぎる陣容がピッチに立っていたんだとか。試しにそのメンバーを見てみると・・・
GK: アスミル・ベゴヴィッチ
DF: エミル・スパヒッチ
MF: ゾラン・クヴルジッチ
MF: ハリス・メジュニャニン
MF: ミラレム・ピャニッチ
MF: セナド・ルリッチ
MF: アネル・ハジッチ
MF: サニン・プルチッチ(46分 IN)
MF: イゼト・ハイロヴィッチ
MF: エディン・ヴィシュチャ(46分 IN)
本当だった。
ジェコが負傷し純粋なセンターファーワードがいなくなったボスニアはこの試合、サイドアタッカーであるイゼト・ハイロヴィッチを中央で起用する。しかし結局機能することはなく、後半開始早々にDFトニ・シュニッチが退場処分に。これによりボスニアは10人での戦いを強いられたのだが、この時、ピッチにいた10人のポジションの内訳はこうなっていたようだ。
ボスニア・ヘルツェゴビナといえば、もともと攻撃的ミッドフィルダーのハリス・メジュニャニンをアンカーで起用し、どちらも攻撃的なサイドアタッカーであるセナド・ルリッチとセアド・サリホヴィッチを左サイドに並べるなど、どちらかと言えばバランスを無視した“イケイケ”なスタイルでここ数年間を戦ってきた。しかし、2年間近くジェコとイビシェヴィッチ以外のCFを招集しないといったそういった話題性が今、逆にチームにピンチをもたらしているようだ。