今月16日、アウェイでの2016年欧州選手権予選を戦うボスニア・ヘルツェゴビナに非常事態が発生している。

欧州選手権予選第3節を終えいまだ未勝利のボスニア・ヘルツェゴビナ。2014年W杯予選では10試合で30得点を奪うなど攻撃陣が爆発し悲願のW杯初出場を成し遂げたが、この夏以降、攻撃の勢いに陰りが見えている。

そんなボスニア・ヘルツェゴビナ代表にさらなる試練が訪れている。先日行われたQPR戦でマンチェスター・シティFWエディン・ジェコが負傷し、代表チームからも離脱することが発表されたのだ。

ボスニア・ヘルツェゴビナといえば、センターフォワードにエディン・ジェコとヴェダド・イビシェヴィッチの二大看板を揃えることで知られている。両者は2012年から2年以上も代表チームで先発出場しており、その期間、この両者以外のCFを招集してこなかったという驚異的な逸話もある。それだけ、このチームにおける両選手の存在感は大きかったのである。

今回の代表発表では、すでにイビシェヴィッチが負傷のためメンバーに招集されていない。そしてこの度ジェコがチームから離脱し、現時点でこの大一番をストライカー抜きで戦うことが決定した。

英国『Skysports』によれば、代表監督のサフェト・スシッチは「もしもジェコがプレーできないのであれば、我々はイスラエル戦ではドローを覚悟してプレーすることになるだろう。なぜなら、彼抜きで勝利を掴める望みは我々にはないからね」と弱気なコメントを残している。母国を初の国際舞台に導いた名将は、この危機をどう乗り越えるのだろうか。

2016年欧州選手権予選グループB第4節、イスラエル対ボスニア・ヘルツェゴビナの試合は現地時間16日(日)午後8時45分よりキックオフ予定。

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