2016年欧州選手権予選で強豪ボスニア・ヘルツェゴビナを破り、3連勝と勢いに乗るイスラエル代表。
今予選の大きな特徴としては、小国チームの躍進が挙げられるだろう。
アイスランドや北アイルランド、さらにはウェールズなどの国が各グループで好位置を確保しており、グループBで首位を行くのがイスラエルだ。イスラエルの主要国際トーナメントへの出場は、アジアオセアニア代表として予選を勝ち抜いた1970年W杯のみ。特にUEFAへと加盟した1994年以降、列強達の前に主要大会になかなか勝ち抜けなかったのだ、今、大きなチャンスが巡ってきている。
そんな波に乗るイスラエルだが、この日ボスニア戦を戦ったホームスタジアムがかなり高級感溢れる感じであった。
こちらがそのスタジアムである。名前をサミル・オファー・スタジアムといい、黄金色の外壁と周囲の閑散具合が微妙にマッチしている。
2009年に建設されたということでかなり新しいスタジアムで、とても綺麗な印象を受ける。キャパシティは3万820人と大型スタジアムではないが、UEFAが定めるスタジアムカテゴリーでも最高の『4』を獲得している。
Wonderful photo from Haifa
#EURO2016 pic.twitter.com/obopS9jb0k
— Sam Crompton (@UEFAcomSamC)
2014, 11月 16
夜の雰囲気も神秘的!
このスタジアムの建設にはイスラエルの実業家サミー・オファー氏が2000万ドルにもおよぶ資金を寄付したと言われており、その功績を讃えスタジアムの名前を「サミー・オファー・スタジアム」としたようだ。なお、2000万ドルは建築費の約1/5に相当したという。
外側から見ると大型スタジアムに思えるが、中は意外とコンパクト。2014年からは同国のクラブ、マッカビ・ハイファとハポエル・ハイファがホームスタジアムとして使用している。いずれ、UCLやUELといったコンペティションでもお目見えすることになるだろう。
かつては日本と同じAFC管轄内であったイスラエル。パレスチナ問題という難しい社会問題を抱えているが、苦難を乗り越え夢の舞台へ進出することはできるだろうか。
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