『ウクライナの矢』と呼ばれたのはアンドリー・シェフチェンコ。圧倒的なスピードと天性の得点感覚、そして強烈なシュート力を武器にミランで得点を量産し、2004年にはバロンドールを獲得。2006年には母国をW杯へと誘い、自国開催の欧州選手権でを最後に現役生活から引退した。
そんなシェフチェンコの後継者として注目されるストライカーが、ディナモ・キエフにいる。“新たな背番号7”、アンドリー・ヤルモレンコである。
A great night for Andriy Yarmolenko and Ukraine. Read the report here: http://t.co/VWAZIedZz4 #EURO2016 pic.twitter.com/37QjQpjR2S
— European Qualifiers (@EuroQualifiers) 2014, 11月 15
ヤルモレンコは1989年10月23日生まれの25歳。2009年8月にフルデビュー代表を果たして以降、「将来のウクライナ代表エース候補」と高い評価を得てきた。
ヤルモレンコは、現地時間15日に行われたルクセンブルクとのEURO2016年予選でハットトリックを記録。チームを勝利に導き、チームは現在グループCで3位につけている。次節、難敵スペイン戦を迎える。
ヤルモレンコはまさに万能タイプのFWで、ドリブル突破もあり、パス出しもあり、決定力もあり、フィジカルも強しと大きな弱点がこれといって見当たらない。一言で彼を称するならば、「なんでも出来てしまう天才型」が相応しいだろう。
ディナモ・キエフでも若くして準レギュラーを担い、PK戦では一番手ながらきっちりと決めてみせる強心臓ぶりも披露。代表デビューとなった、2009年9月の欧州予選ではスタメンで起用されると、早速ゴールという結果も残した。
ドニプロの背番号10を背負い、プレミアリーグクラブから獲得が噂されるエフゲン・コノプリャンカとともに、今後のウクライナ代表を背負っていく存在になっていくと目される。偉大な先人と同じファーストネームであるのも、何かしらの縁があるのかもしれない。