本日誕生日を迎えた選手のなかからちょっと気になるor懐かしい選手をピックアップ!本日12月5日は名門ユヴェントスを筆頭にイタリアで長く活躍した元ウルグアイ代表FWマルセロ・サラジェタだ。

マルセロ・ダヌビオ・サラジェタ(Marcelo Danubio Zalayeta)は今日で36歳。1996年に自身のミドルネームと同じダヌビオでデビューし、1997-2005年までウルグアイ代表で33試合10得点を記録、1999年のコパ・アメリカでは3得点をマークし準優勝に貢献している。

しかし彼のハイライトといえばやはり、1998-2007年の間に所属したイタリア・ユヴェントス時代であろう。

アフリカ系らしい身体能力、南米人らしい足元の技術を持つストライカーのサラジェタだが、彼の武器は190cm近い巨漢を生かしたポストワークと高い献身性にある。そのため彼は長いキャリアのなかで母国ウルグアイを除き2桁得点を記録したことがなく、平均でも5点に満たない程度...ほとんど得点を期待できない選手であった。

それゆえ世界屈指のタレントを有するユーヴェでは常にベンチ要員で何度もレンタルに出されたが、決して不満を漏らさず出番を待ち続け、起用されれば全身全霊でチームに尽くした。その努力の結晶が、UEFAチャンピオンズリーグという世界最高の舞台で決めた2つの決勝ゴールであろう。

1つ目がこちらだ。

2002-03シーズンのCL準々決勝2ndレグ、対バルセロナ戦。アレッサンドロ・ビリンデッリのクロスを見事に右足で合わせたこのゴールは、カンプノウを静まり返らせ、ユヴェンティーニの心を掴むのには十分な決勝点となった。

もう1つがこちらだ。

(権利元の都合により埋め込みコードの掲載を取りやめました)

2004-05シーズンのCL決勝トーナメント1回戦、対レアル・マドリード戦の延長戦で豪快に突き刺したこのシュートは、またも値千金の決勝点となった。

世界をリードするスペインの2強から決めたこの2つのゴールはどちらも途中出場によるものであった。イタリアでの彼は数字の上でこそ目に見えた成績を残せなかったが、彼の人柄と高いプロ意識はクラブとサポーターの信頼を集め、合計3度のスクデット獲得に貢献したのである。

そんな彼はまだ現役である。2011年に母国の名門ペニャロールへ復帰すると、デビュー当時のように再び点取り屋としての才能を発揮し、2シーズン連続で2桁ゴールを記録。2012-13シーズンにはチームを優勝に導き、34歳にして最優秀選手にも選出された。今シーズンも半年で6ゴールを記録するなど健在だ。

クラブでも代表でも器用貧乏な役回りに終始しW杯出場という夢も叶わなかった彼のサッカーキャリアだが間違いなく、2000年代のウルグアイを代表する選手と言えるだろう。少しでも長く現役でプレーしてほしいものである。

¡Feliz cumpleaños pantera!

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