日本時間翌年1月12日、日本代表とのアジアカップ初戦に挑むパレスチナ代表。25日には公式HPで本大会に向けた23名の代表メンバーが発表されており、いよいよ同国(地域ではあるが)サッカー界における歴史的一歩を踏み出そうとしている。
連覇を狙う日本代表の初戦の相手ということもあり、私たちにとっても無視することはできないパレスチナ代表。さて、今回発表されたパレスチナ代表選手の中にちょっと変わった選手が含まれていた。それは、GKの一人である。
この選手の名は、ラミ・ハマダー(رامي حمادة / Rami Hamadeh)。1994年3月24日生まれの20歳で、シャバブ・ハディールに所属している。
が、どうやらこの選手の身長が170cmであるというデータが一般的に流布しているようなのだ。170cmという身長はサッカー選手としてはもちろん小さく、GKとしては世界最小クラスと言っても差し支えないだろう。参考までに、メキシコのレジェンドであるGKホルヘ・カンポスでさえ175cmであった。
データを参照したこの『KOOORA』というWebサイトは、アラブサッカーにそれなりに強くアラビア語のサイトとしては最大だ。また、他のWebサイトを見ても「170cm65kg」というデータが数多く掲載されており、それなりの客観性もありそうである。
しかし、中東選手の情報の適当さをナメてはいけない!
Qolyが把握しているだけでもシリアには20人以上も1月1日生まれの選手がおり、他にもサウジアラビアやカタール等の中東諸国にも1月1日生まれの選手が圧倒的に多い。日本でも指折りのレベルでアジア全般に詳しい編集部K曰く、「身長が20cm違うのは当たり前」で、「選手名についても英語表記のスペルが毎回違う」とのこと。そう、彼らに関する情報はかなり怪しいのである。
はたして、その真相はいかに・・・。仮に170cmであるとすれば、日本代表にとってもシュート時に選択が変わってくる可能性はある。それ以上に、仮にこの選手の身長が170cmだったとして、それほど小柄な選手が2.44m×7.23mのゴールにそびえ立った際の景色はどんな感じになるのだろう(もちろん、日本戦に出てきてくれるかは分からないが)。
約2週間後に迫ったアジアカップの楽しみがまた一つ増えそうである。ちなみに・・・
パレスチナ代表は今年の9月、U-21ブラジル代表と対戦。3-0で敗れるのだが、00:40のシーンを見る限り、相手の背番号9アデミウソン(176cm)より大きいように見える。