Vリーグ2015の開幕節で見事なミドルシュートを決めたMFグエン・トゥアン・アイン。昨年は、黄金世代U-19ベトナム代表で、中盤の底からタクトを振るう司令塔として活躍。下部組織のHAGLアーセナルJMG時代には、英アーセナルの練習にも参加し、アルセーヌ・ヴェンゲル監督から高い評価を受けた。
(C) bongda+, グエン・トゥアン・アイン(中央)
抜群のキープ力と高いパスセンス、強烈なキックを持ち、守備では体を張ることも厭わない。チームメイトからは、「ベトナムのピルロ」、HAGLのギリアム・グレッチェン監督からは「ベトナムのロナウジーニョ」と呼ばれ、絶大な信頼を得ている。グレッチェン監督は、同選手について、「(ポジションはボランチだが)今季5ゴールはできるだろう」と述べている。
海外からの評価も高く、怪我で実現しなかったものの、ギリシャのオリンピアコスの練習に招待されたほか、これまでに英アーセナル、オランダのPSVアイントホーフェンなどが触手を伸ばしていると伝えられてきた。
第2節では、チームはドンタム・ロンアンに1-2で敗れたものの、グエン・トゥアン・アインは、あわやというミドルシュートを放つなど、攻守に見せ場を作った。開幕前には、今年注目の選手として特集されたほか、同選手のネーム入りユニフォームも大人気で、エースのFWグエン・コン・フオンに次ぐ売れ行きだという。