1月17日に開幕を迎えたアフリカネイションズカップは3日目となり、優勝候補といわれているアルジェリアが登場。対戦するのは前回大会をホストし、精力的な戦いぶりを見せた南アフリカである。

センゾ・メイワの弔い合戦に臨む南アフリカ、勢いがあった

南アフリカは今大会の予選中にキャプテンであったGKセンゾ・メイワが強盗に射殺されるというショッキングな事件があり、彼のためにも勝利を収めたい試合だった。そして、最初は特にその意欲が強く感じられる内容であった。

ボールを保持するのは個々の実力に勝るアルジェリア。特にヨーロッパでも屈指のドリブラーであるヤシヌ・ブラヒミがボールを収め、そこが起点となって押しあがってくる。

しかし、南アフリカも自分たちの強みを十分に生かしたサッカーで反撃をした。トケロ・ランティの圧倒的なスピードを利用し、とにかく隙あらば裏のスペースを狙っていく徹底した戦術を遂行し、ボールは繋がれながらもそれ以上にチャンスを作っていた。

そして後半開始直後に先制点を奪取。左サイドを抜け出したヴィラガジがランティとのワンツーでカットインし、折り返し。フリーで待っていたチュソ・ファラがシュートを決め、先制に成功する。

さらに53分にはチュソ・ファラのスルーパスからヴィラガジが飛び出し、PKを獲得する。ここまでは南アフリカの思い通りの展開だったといえよう。

ところが、この大きなチャンスをトケロ・ランティがクロスバーに当てて外してしまう。結果的にこの失敗が大きく後を引くことになる。

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