後半、最後の賭けに出たヨルダン
ハーフタイム明け、複数点が必要なヨルダンは大きくシステムを変えた。エースストライカーのアハマド・ハイヤールとウイングのアブー・アマラーを投入し、ウダイ・アル・サイフィを左サイドに配置転換、システムは4-4-2へ。
中盤をワイドに形成し、日本のサイドバックにも厳しいプレッシャーをかける。前線からボールを奪いに行き、全体を押し上げ、日本のパスワークを封じてゴールを狙う。
ヨルダンの狙いは後半序盤に大きな効果を上げた。前半にはほとんどいいところのなかったチームに、何度かのチャンスをもたらした。
しかし、日本はこの苦しい時間帯を耐えきった。これほどの厳しさはそう長く続けられるものではない。ヨルダンはギャンブルに敗れた。
65分を過ぎて徐々に日本がボールを保持できる場面が増加。前半ほどの圧倒的なものではなかったが、流れは安定し始めた。
そして83分、左サイドを抜け出した途中出場の武藤がクロスを入れ、中央に飛び込んだ香川がシュート。悩んでいたエースがついにゴールを決めた。
これでスコアを2-0とした日本が、ヨルダンを退けて3連勝を達成。首位でのグループリーグ突破を決めた。また、ベスト8ではUAEとの対戦が決定している。