日本が突くべき弱点は?

才能豊かで完成度が高いUAE。

先日のガルフカップでも、おそらくオマール・アブドゥラフマンが怪我をしなければサウジアラビアに簡単に負けはしなかったはずだ。いくらオマールと似ているとはいえ、視野で劣る兄のムハンマド・アブドゥラフマンでは代わりにはならない。

かといってオマールを壊すなどということは言えないわけで、そうなれば大きな弱点はズバリ「最終ラインの守備力が弱い」ことである。

マフディ・アリ監督は最終ラインにもスピード、パス回し、フィードを求めており、よくサイドバックの経験がある選手をCBに配置する。23番のムハンマド・アハマド・ガリブはクラブでは右サイドバックだ。6番のムハンナド・サラームも昔は左サイドだった。

ガルフカップで敗れたサウジアラビア戦も、その原因は単純なことだった。

最終ラインがボールを繋ごうとして手間取ったところで奪われ、クロスから裏を獲られて失点。続いてクロスボールの処理でお見合いし、2失点目を喫している。

マフディ・アリ監督がかなり長い間使ってこなかったCB専任のハムダン・アル・カマリを今大会で起用しているのは、これらのポイントを踏まえたものなのではないか? と考察できる。

(かつて半年間だけリヨンに所属していたこともあるハムダン・アル・カマリ)

左サイドバックのワリード・アッバースが日本戦で出場停止となるため、左サイドにアブドゥラジズ・サンクールを回して右にアブドゥラジズ・フサインかムハンマド・アハマド・ガリブが起用される可能性が高い。よって、ハムダン・アル・カマリが中に入ってくることはまず間違いない。

とはいえ、カタール戦での裏の取られ方を考えれば、岡崎の動きがあれば何度かはゴールチャンスを作れるはずだ。

相手の攻撃力はイラクよりもかなり高いといえるが、守備面では決して大きな差はない。中2日という厳しいコンディションであるが、何とか点を取り、ベスト4に駒を進めてほしいものだ。

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