▼カメルーンの狙いは成功、しかし結果は?

まさにここまではカメルーンの狙いがバッチリ当たった形である。

しかし42分にはそれが逆に破られてしまう。ギニアが何本も何本もパスを繋ぎ、この試合初めて「らしい」攻めを見せた。

一度カットされるもセカンドを拾い、最後はイブラヒマ・トラオレが素晴らしい反転ミドルシュートを決めた。カメルーンの守備の人数が多かったものの、そこをぶち抜いた形である。

これはおそらく相当に誤算だった。というのもカメルーンの攻撃が攻撃であったからで、人数をかけられないので個人個人の距離は遠く、常に数的不利を強いられる。いくら個人の力で勝っており2人くらいは余裕で引きつけられるとはいっても、なかなか点を取ることはできない。

後半には何度か決定的なチャンスはあったもののそれを決めることが出来ず、能力で勝るはずのカメルーンは引き分け狙いのような状況のままで試合を終えることになった。

そして、チャンスを掴めなかったのはギニアも同じ。カメルーンは終盤運動量が落ちたことでなおさら動きが悪くなっており、良さを見せる場面もあった。ところがシュートは入らず、不運にもロスタイムに訪れたチャンスでもPKを取ってもらえず。

これでカメルーンとギニアも開幕から2引き分け。グループDは何と4試合すべてが1-1のドローで、勝ち点も得点も失点も並ぶという(アジアカップとは逆の方向で)珍しい結果になった。次節もこうなったら2チームを抽選で決めるというすごいことになるが……

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