不振が続くイタリアの名門ミランの新監督候補に、ブラジルW杯で母国アルゼンチン代表を準優勝に導いた指揮官、アレハンドロ・サベーラ氏の名前が浮上しているようだ。『Radio La Red』をソースにアルゼンチン、イタリアの各メディアが伝えている。

報道には「インザーギを解任した際の後任に据える」というものと、「新シーズンに向けピックアップした」との情報があるが、いずれにせよ交渉を開始するためにサベーラがイタリアへ渡るのではないかとのことだ。

今シーズンの序盤、日本代表MF本田圭佑の活躍もあり快調なスタートを切ったミラン。

しかし徐々にペースダウンし、本田がアジアカップに参加するためチームを離れて以降、戦績の低下が顕著に。今年に入り公式戦1勝1分4敗、セリエAでは勝利がなく、先日行われたコッパ・イタリアでもラツィオに敗れて敗退が決まり、フィリッポ・インザーギ監督の解任論が高まっている。

候補に上がったアルゼンチン人、アレハンドロ・サベーラ氏は1954年生まれの60歳。

現役時代は攻撃的MFでアルゼンチン代表経験を持つが、脚光を浴びたのは指導者になってからだ。国内の強豪エストゥディアンテスで好成績を収め、2011年に当時、チームが崩壊状態にあったアルゼンチン代表の指揮官に就任。

控え目の性格でカリスマ性には乏しいサベーラだったが、リオネル・メッシ、セルヒオ・アグエロら世界最高クラスのタレントを抱えながら低迷していたチームを結束させ、昨年行われたブラジルW杯で母国を準優勝に導いた。大会後に惜しまれつつ辞任し、現在はフリーとなっている。

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