1月31日、アフリカネイションズカップ2015はベスト8が出揃い準決勝の日を迎えた。第2試合には開催国である赤道ギニアが登場し、チュニジアを迎え撃った。

3バックのチュニジア、試合をコントロール

GL第3節と同じく、チュニジアは3バックシステムを採用。ただ、ややシハウィを下げて3-3-3-1に近い形にしており、より相手のサイドバックへのプレッシャーには行きやすい形になっていた。

とはいえ、やはり実質は5バックということで、中盤での支配力は決して高くはない。力量では劣る赤道ギニアは後方からボールを繋いで攻めようとし、それなりに中盤ではパスを回せた。

だが、チュニジアの守りは堅く、赤道ギニアは攻撃で強みを見せられない。ラウール・ファビアーニとエンスエの2トップにはがっちりマークが付き、サイドも空けてくれない。チュニジアの戻りが早く、人数が先に揃ってしまう。

そして、その展開の中でチュニジアは試合をコントロールしつつ、ウイングバックの攻撃参加を若干増やして攻撃力を高め、チャンスを窺っていた。

前半は0-0のまま終了したものの、後半にはチュニジアが先制点を奪取する。70分、右サイドの裏にハムザ・マスルーティが飛び出して折り返し、アカイシがそれを合わせてネットを揺らした。

【次ページ】試合は終わったかに思えたが……