オランダにも少なくない英語名
ドイツ語に近いオランダ語を使用するオランダでも、両親が英語圏の名前を子供に付けることは決して珍しくない。そして、それらは基本的にはオランダ語読みではなく英語読みされる。
例えば"Mike"は「ミケ」ではなく「マイク」、"Dave"は「ダフェ」ではなく「デイヴ」となる。
ブリントの名前である"Daley"もまた、ジャマイカ代表で長く活躍したオマール・デイリー(デーリー)などのように英語圏で多く使用される名前である。
父親ダニー・ブリントは現役時代にアヤックスとオランダ代表の中心的DFとして国際的に活躍したプレイヤーだけに、息子にも実質的な世界共通言語となっている英語の名前を付けたのかもしれない。そういえばシンクフラーフェンの父親もプロのフットボーラーであったが、これは偶然だろうか。
ちなみにこの"Daley"のように"ley"が付く名前は他にもオランダ代表のスナイデルの"Wesley"、その弟の"Rodney"などがあるが、それらも「ヴェスレイ(ウェスレイ)」ではなく「ヴェスリー(ウェスリー)」、「ロドネイ」ではなく「ロドニー」となる。
現地の発音に近付けたいところですが...
しかし結局、日本語のカナで完全に、正確に表記することは難しい。
日本で「ダレイ」が浸透しそれで検索する人が多い以上、どこのwebサイトもできるだけ多くの方に記事を読んでいただくにはそちらに合わせるほかない。Qolyは発音の"拘り派"の集まりだが、泣く泣く一般表記に合わせているのである(統一仕切れていないものもあるが)。カナ表記はこういう業界の悩みの種なのだ。
ちなみにウィキペディアも「ダレイ」表記だが、日本語ページにしっかり「ファーストネームは、ダレイではなくデイリーと発音される」と書かれていることに気付いたのはこの記事が完成した後であった。