GK:
キム・ジンヒョン(韓国)
DF:
ジェイソン・デイヴィッドソン(オーストラリア)
マシュー・スピラノヴィッチ(オーストラリア)
チャン・リンペン(中国)
イヴァン・フランニッチ(オーストラリア)
MF:
アンドラニク・テイムリアン(イラン)
ヤースル・カーシム(イラク)
アミール・アブドゥラフマン(UAE)
FW:
マシュー・レッキー(オーストラリア)
イスマイール・アル・ハンマディ(UAE)
アハマド・ハリル(UAE)
ゴールキーパーは大会通じて最少失点のキム・ジンヒョンを選出。決して常に安定していたというわけではなく、危ういこともあったことは確かである。しかし、その分スーパーセーブでチームを救った。とにかく「当たり」の大会だったと言えるだろう。
センターバックはUAEとイラクがあまり評価できる状況ではなく、韓国はイマイチ固定されておらず、さらにイランが最後に崩れてしまった(特にプーラリガンジ)ことでマシュー・スピラノヴィッチ以外の人選に困った。ウズベキスタンもイスマイロフが最後にマークを外してしまったし……ということで、ベスト8敗退であるが中国のチャン・リンペンを選出した。
サイドバックはアジズ・ベイッチとのポジション争いに完全に勝った感があるジェイソン・デイヴィッドソンと、決勝で怪我はしてしまったが守備だけでなくアシストでも大きな貢献をしたイヴァン・フランニッチ。UAEでフル稼働していたアブドゥラジズ・サンクールとも迷ったが。
中盤は3枚。本家ベストイレブンと比べるとかなりディフェンシブになってしまったが……。
アンカーにはUAEの中盤を陰で支えたアミール・アブドゥラフマン。彼の貢献度は大会を通じてかなり大きかったと言える。
ヤースル・カーシムはイラクに入ってから間もないタイミングで、監督も変わったという状況の中、ゲームをコントロールするともに飛び出しでチャンスを演出。イングランドから彼を引き入れて本当に良かったと思っていることだろう。
そしてイランからアンドラニク・テイムリアン。彼についてはベストイレブンに入らないのが不思議なほどだろう。献身的な動きで攻守に貢献し、意外にも3アシストという記録も残していたりする。
前線は左にマシュー・レッキー、右にはイスマイール・アル・ハンマディ、中央にはアハマド・ハリルという構成にした。
大会最初の期待ほどレッキーは絶対的な活躍はしていないものの、それはルオンゴが凄すぎたからだろう。あのスピード系選手がコンスタントに走り続け、仕掛け続けたことでルオンゴも生きた。
残りはUAEの二人。イスマイール・アル・ハンマディは昔ただ前線で仕掛けるだけのウイングだったのだが、この大会を見ても本当に成長したなと感じる内容のプレーだった。
自分が使われる側だった頃にはとにかく我が儘だった彼が、大きな壁に当たって苦しみ、最終的に1世代下の選手たちを支えることを決断して復活し、そして自身も成長した。なんだかマンガのようなキャリアではないか!
アハマド・ハリルもオマール、マブフート、アル・ハンマディ、アミール・アブドゥラフマン、ハミース・イスマイールなどに支えられている訳だが、彼自身のフィジカルとスピードには日本の視聴者も驚かされたことだろう。
ちなみに、広州アジア大会では彼らUAE黄金世代に決勝で勝ったのが我らが日本代表なのであるが……まあ、そのころはマブフートがいなかったからともいえる?