先週末に行われたカリアリ戦で初スタメンを飾り、フル出場を果たした上に2アシストを記録したことで大きな話題となったダニエレ・ヴェルデ。
フアン・マヌエル・イトゥルベやコロンビア代表FWイバルボが怪我で使えず、コートジボワール代表のジェルヴィーニョ、セイドゥ・ドゥンビアの両名の合流が遅れているなか、新たな救世主としての期待感を示した。
ダニエレ・ヴェルデ(Daniele Verde)
1996年6月20日生まれ 18歳
168㎝/64㎝
ナポリ出身であるが、2010年からローマの下部組織で育った経験を持っている。14歳のころにはすでにユヴェントスなど多くのビッグクラブから興味を集めていたという。
ピーニャ・カルチョでプレーをしていたものの、2010年にローマ下部組織のトップを務めているブルーノ・コンティ氏の目に留まり、トライアルを経て入団。
当初務めていたポジションはサイドバックであったが、ユース監督を務めていたヴィンツェンツォ・モンテッラ氏(現フィオレンティーナ監督)によって前線にコンバートされたという経験を持っている。
今季行われているUEFAユースリーグでは、グループリーグのCSKAモスクワ戦2試合でゴールを決めるなど活躍を見せ、マンチェスター・シティに次ぐ2位での予選突破に貢献した。ただ、トップチームに出場したことから2月24日の決勝トーナメント1回戦に出場するのは難しいかもしれないが……
デビュー戦は1月17日のパレルモ戦。さらにエンポリ戦でも出場しているが、どちらも途中からでありインパクトは残していない。しかしご存じのとおり、初スタメンとなったカリアリ戦での活躍は素晴らしいものだった。
体格的には全く恵まれていないものの、非常に高い技術を持っていることはユース時代から知られており、それに加えて横幅のある体型でありフィジカル面にも軽さを見せない。スキルを生かすための冷静さ、大胆さも大きな魅力である。
ちなみに、『Gazzetta dello Sport』によれば、彼の給与は月1000ユーロ(およそ13万2000円)とまさにアルバイトのような額であるそうで、ローマは急いで契約の更新に向けた話し合いを行っているようだ。
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