11日に行われたUEFAチャンピオンズリーグベスト16、チェルシー対PSGの試合は壮絶な展開の末、PSGが準々決勝進出を果たした。

アウェイゴールを得てのホームでの戦い、さらにはPSGに退場者が出るなど試合を優位に進めるための条件が揃っていたはずのチェルシー。しかし、モウリーニョ監督が「プレッシャーに耐えられなかった」と話した通り、10人のPSG相手に強さを出しきれず、不本意な形で今シーズンのCLから去る格好となった。

さて、そんなモウリーニョ監督だが、チェルシーでの欧州制覇の夢はまたしてもお預けとなってしまった。これまでチェルシーの監督としてCLを6シーズン戦ったが(1シーズンは途中解任)、決勝に進出した回数は0。チェルシーに幾多のタイトルをもたらしてきた名将も、なぜかこのタイトルだけには縁がないのだ。

しかし、それでもモウリーニョ監督のこれまでのCL通算成績を見てみるとそれはもう凄まじいものだった。

03-04シーズン(ポルト):優勝
04-05シーズン(チェルシー):ベスト4
05-06シーズン(チェルシー):ベスト16
06-07シーズン(チェルシー):ベスト4
08-09シーズン(インテル): ベスト16
09-10シーズン(インテル):優勝
10-11シーズン(レアル・マドリー):ベスト4
11-12シーズン(レアル・マドリー)ベスト4
12-13シーズン(レアル・マドリー):ベスト4
13-14シーズン(チェルシー):ベスト4
14-15シーズン(チェルシー):ベスト16

※07-08シーズンはシーズン中に退任

この成績表から分かることは3つある。

1つ目は、モウリーニョ監督はこれまでグループステージでの敗退を1度も経験していないということ。2つ目は、モウリーニョ監督は準々決勝では1度も敗れていないということ。そして3つ目は、昨シーズンまで4年連続で準決勝進出を果たしていたということだ。

今シーズンこそベスト16で敗れたが、モウリーニョ監督は参加した12度のCLでチームを実に8度も準決勝に進めており、逆にベスト16で敗れたのはこれまで3回しかないというのだ。欧州を代表するビッグクラブを率いていても、CLという舞台で連続してこれほどの成績を残すのは難しい。

なお、このPSG戦はモウリーニョ監督にとって121試合目のCLとなった。

これはサー・アレックス・ファーガソン、アーセン・ヴェンゲル、カルロ・アンチェロッティに続く4位の記録であり、チェルシーでの指揮数は51試合に。一つのクラブでCL50試合以上を経験したのは史上11人目となった。

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