今シーズンからプレミアリーグでも導入された“消える泡"ことバニシング・スプレー。

2014年ワールドカップ以降、世界中のコンペティションでも使用され、今年からはJリーグでも使用されている。

バニシング・スプレーの目的は言うまでもなく、ファールの際、ボールがセットされる位置や壁までの距離を正確にすることである。

これにより選手たちはセットプレーの際に小さな駆け引きを行うことができなくなり、試合の運営もスムーズになったといわれている(泡を自分で消してしまう猛者もいたが・・・)。

しかし、バニシング・スプレーの導入によって変わったものもあるようだ。それは、キッカー側の心理面だという。

こちらのグラフをご覧いただこう。


こちらは、英国『Mirror』が紹介した記事にあった『Opta』のデータを抽出し作成したもので、過去9シーズンにおけるプレミアリーグのフリーキックの平均枠内シュート数である。

2008-09シーズンには、フリーキックから1試合平均およそ2本の枠内シュートがあったそうなのだが、今シーズンではここまで1.14本と大きく数を減いしていることが分かる。

2011-12シーズン以降は全体的に低くなっているが、その中でも1.14という数字は著しく低い値である。また、この数字は『Opta』の統計開始後最も低い記録であるという。

こうした背景にはもちろんボールの進化などもあるのだろうが、バニシング・スプレーがキッカーに与える影響もやはりありそうだ。

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