フランスを飛び出し、「天才」から好選手へ

2011-12シーズンは怪我で大半を棒に振ったこともあり、クラブでも年代別代表でも居場所を失ってしまったタフェル。契約は2012年6月30日をもって満了となり、「天才」は21歳にして無所属となってしまう。

新たな道を探った彼が向かった先は、スイスリーグであった。かつてサンテティエンヌの指揮を執っていたローラン・ルセイ氏が監督を務めたローザンヌ・スポルトと契約を交わした。

スイスでの初年度は怪我もあって離脱し、スタメンの機会も2試合に1回、結果もわずか1得点に終わってしまった。

しかし、2013-14シーズンは中盤起用が増加しながらも、ヨリック・ラヴェ(彼もグルノーブル時代はあのソフィアヌ・フェグリとともに大きな期待を受けたFWだ)と共に8ゴールでチーム得点王に。

ローザンヌがチャレンジ・リーグ(2部)へ降格したこともあり、今季はザンクト・ガレンへ。すっかりウイングが板に付いた彼は既に前半戦で6ゴールを決めた。

もうフランス代表の将来を担うと言われた「天才」ではない。しかしギヨーム・オアロー(ヤングボーイズ)と同じく、一人の好選手として新たなキャリアをスタートさせている。

4月8日には柿谷が所属するバーゼルとスイス・カップの決勝を戦うことになっているザンクト・ガレン。ヤニス・タフェルのプレーにも是非注目して貰いたい。

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