18日、元日本代表MF中田英寿氏は「モノづくりニッポン e仕事×ReVALUE NIPPON」プロジェクトを見学に訪れた。
求人サイト「 e仕事」にて、日本の伝統芸能を未来に残そうと「次世代の塗師希望者」を募っていた同イベント。5名の希望者が初めて集い、都内にある漆芸家で人間国宝の室瀬和美氏の工房での研修がスタートした。
5人は、研修後の中田英寿氏とともにイタリアに渡り、ミラノ万博開催時期に 現地で中田英寿氏日本文化発信イベントなどに参加する予定。
40倍もの倍率を潜り抜けた塗師希望者の土岐絵里さんは「日本文化に興味を持ったのも、海外に行った時に日本について話せなかったことが動機です。キャンペーンWEBサイトにある中田さんムービーにも惹かれました(笑)」と語った。
中田英寿氏への質疑応答は以下
Q.本日研修初日を視察して、いかがでしたか?
A.室瀬さんに教えてもらえる機会は非常に貴重ですので、自分も研修生一人のような気分で、室瀬さんの講義を聞かせていただきました。初めて知るような発見もあります。
Q.改めてになりますが、今回「漆」にフィーチャーした理由どういったものですか?
A.個人的に好きなのもありますし、焼き物などに比べても、漆はより「日本的な」ものだと思いますで、今回世界に向けて発信していくにあたって適しているかなと思ってます。
Q.今回研修を受ける5名をみて、いかがでしたか?
A.多少経験がある方もいるかもしれませんが、やらされているわけでもなく自分で興味を持ってここに来ていることが大事です。伝統工芸や伝統文化、単に昔のものという意味でなく、今、生きている僕達が使うものでもあると思います。彼らに期待するのは、どこに行くか、どういう作品ができるかでなく、まず自分がやりたいことを見つけ、それに向かって行くことです。伝統工芸は一度始めると終わりがないものでもあるので、そこにあるモノづくりの考え方や、日本文化の精神性を学べれば良いと思います。