22日に行われたリーガ・エスパニョーラ第28節、頂上決戦となった伝統のエル・クラシコは、首位バルセロナが優勝に向けて大きく前進する試合となった。
バルサがセットプレーからジェレミ・マテューのゴールで先制するも、レアル・マドリーもエースのクリスティアーノ・ロナウドが決めて同点。そのまま1-1で折り返した試合、決勝点を奪ったのは昨季プレミアリーグ得点王の輝きを取り戻したウルグアイ代表FW、ルイス・スアレスであった。
この決勝弾をスローモーションで見た映像が非常に興味深かったので紹介したい。
ダニ・アウヴェスからの正確なロングパスを、走りながらアウトサイドで完璧にコントロール。ボールが弾んだ直後にタッチすることで適度なバックスピンをかけていることが分かる。
踏み込んだ瞬間。
そして、こういった形でシュートに入っているが、注目は蹴り足。ここまでは普通に右足の甲部分、インステップでゴールを狙っているようにしか見えない。
ところがスアレスは、シュートのまさに直前で股関節を開きインサイド側でボールをヒット。
つま先やひざの向き、スパイクのポイントの見え方などからも、一瞬で劇的な変化が起こったことが分かる。
結果、イケル・カシージャスは完全に逆を取られ、ボールは足先を抜けてファーサイドのゴールネットへ。スアレスはこのシュートに関して、「カシージャスを見ることもしなかった。なぜなら、こういった状況はいつも重なるものだからだ。普通ならGKは近い方をカバーする」と語っている。
トラップの見事さなどは通常映像でも分かるが、技術はやはり細部に表れるもの。
世界屈指のストライカーが持つ驚異的なシュート技術を今回のスロー映像は明らかにしてくれている。
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