ロンドンのエミレーツ・スタジアムで行われた国際親善試合ブラジル対チリ戦。試合はロベルト・フィルミーノのゴールにより、ブラジルが1-0で勝利している。

この試合では、チリの“猛犬"ガリーー・メデルがネイマールの右足を何食わぬ顔で踏みつけたシーンが大きな波紋を呼んだ。結局ネイマールに90分間プレーしたものの、右足の状態がやや気になるところではある。

そんなネイマールがこの試合で見せたあまりに優雅なプレーをご紹介しよう。

ハーフウェーライン付近でブラジルはボールをカットすると、ボールをエースであるネイマールのもとへ。

補足しておくが、ネイマールがトラップする時、前方には十分すぎるスペースがあった。近い位置までプレッシングに来ている選手はおらず、無難に足下にボールを収め前方へドリブルを仕掛けることもできた。というか、セオリーはその選択だろう。


しかし、ネイマールが選んだプレーは違った。

自分のもとへと寄せに来る選手との距離感を瞬時に判断すると、あえてマイナス方向に山なりのボールでトラップ。ネイマールとの距離をつめることに集中していたこのチリの選手は対応することができず、結果的に突破を許した形であった。

ネイアールのこのプレーがゴールに最も近いものであったかと問われれば、おそらくそうではなかっただろう。ショートカウンターから3対3の局面を作り出せるチャンスであった。

しかし、ネイマールの遊び心あるプレーに多くの人が歓声をあげたのも事実。時間と空間を見事に操ってみせた、セレソンの10番による粋なプレーであった。