今年に入ってからやや調子を落とし、リーガで首位の座をバルセロナに譲ったレアル・マドリー。しかし、この選手が復帰した先月以降は本来の姿を取り戻しつつあった。

クロアチア代表MFルカ・モドリッチ。昨年の「デシマ」達成にも大きく貢献した29歳のコンダクターは、昨年11月に負った大腿部の怪我から3月復帰。チームのパフォーマンスアップに一役買っていたが、18日のマラガ戦で右ひざ外側側副靱帯を損傷し、6週間の離脱。今季中の復帰が微妙になってしまった。

マドリーの中盤でパスを捌くタイプといえば、昨年夏にバイエルン・ミュンヘンから加入したトーニ・クロースも健在。25歳のドイツ代表MFがリーガ1年目で見せてきたプレーも実に立派なものだった。しかし、ここ一ヶ月でモドリッチの“価値”を再認識したファンも多かったことだろう。

では実際のところ、彼ら2人のパスは何が違うかを比べてみたい。

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