今週ミッドウィーク、スペイン各地ではリーガ・エスパニョーラ第34節が行われた。スペインでは4月10日からおよそ1ヵ月間、1部あるいは2部の試合が毎日何かしらの形で開催されている

首位バルセロナ、2位レアル・マドリーが相次いで勝利する中、3位アトレティコ・マドリーは敵地エル・マドリガルでビジャレアルと対戦。決勝ゴールを決めたのは、“エル・ニーニョ"と呼ばれたあの男だった。

62分、マリオ・マンジュキッチと交代で途中出場を果たしたフェルナンド・トーレスだ。

今年1月、ミランから移籍して以来コパ・デル・レイのバルセロナ戦ではスーパーゴールを決めるも、リーガでは1ゴールと元気のなかったトーレス。しかしこの試合、“らしい"ゴールでチームを勝利に導いている。

相手選手がDFエリック・ベルトランへと戻したボールをしっかり狙っていたトーレス。

自慢の加速力で一気にトップスピードへとギアを上げ、ベルトランからボールを奪取。セルヒオ・アセンホとの1対1をしっかりと交わし、さらに後方から相手DF2枚がリトリートしてくるのを見るや、こちらもあっさりと交わしいとも簡単にゴールを決めて見せた。

トーレスはアトレティコ移籍後これがリーガ2ゴール目。相手DFへのプレッシングを惜しまず、加速力を発揮し、最後の最後まで冷静に相手の動きを見る―。トーレスの魅力が凝縮された、全盛期を思わせるようなスーパープレーだった。

なお、このゴールによりアトレティコは0-1で勝利。2位レアル・マドリーとの勝ち点差を7のままにしている。

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