FCトゥウェンテの宮市亮は、1日に行われたオランダ2部、ヨング・トゥウェンテ対FCアイントホーフェンの試合に先発起用されフル出場した。

普段は背番号11を着用し左サイドで起用される宮市も、この日は7番を付け(チームは非固定性を採用している)、右サイドのウィングで起用された。

この試合はトゥウェンテのホームであったが、ほぼ無観客に近いスタジアムは静寂に包まれ、去就もそれぞれな選手のコンディション、モチベーションはバラバラ。終始劣勢のなか何とか持ちこたえていたが、試合終了目前にゴールを許して0-1で敗れた。

宮市も90分を通して数えるほどのボールしか受けられなかったが、一方でそんな僅かなタッチのなかでも動き出しの速度や体のキレの良さは一目瞭然であった。

一番の見せ場は78分に訪れる。相手セットプレーのカウンター攻撃から自陣深い位置で相手選手を瞬時に置き去りにすると、そのまま長い距離を独走。最後はコースの甘いシュートをGKに防がれてしまったが、その力強い突破はフェイエ時代、世界に衝撃を与えた宮市の姿を思い起こさせた。

前々節のヨング・アヤックス戦で躍動し、前節ローダ戦で質の高いゴールを記録。復調を兆候はあった。この場面は時間にしてほんの数秒だが、ここ最近の予感を確信へと変えさせてくれるようなプレーであったと言えよう。

オランダは2部が来週、1部が再来週、リーグ戦の最終節を迎える。退団が決まっている宮市に残されな時間はあと僅かだ。

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