昨年、JリーグではFC東京の武藤嘉紀がいきなりブレイクし、あっという間に日本代表へ招集、定着していった。

今季のプレミアリーグにおいても同様のことが起こっている。言うまでもなく、トッテナム・ホットスパーに所属するイングランド代表FW、ハリー・ケインのことだ。

ケインは1993年7月28日生まれの21歳。先日、2014-15シーズンのPFA最優秀若手選手賞を受賞した。

ブレイクに至る過程は以前の紹介記事をご覧いただきたいが、イングランドを席巻する「ハリケーン」はクラブでの活躍が認められ、今年3月にイングランド代表に初招集。迎えたEURO2016予選のリトアニア戦、71分にウェイン・ルーニーと交代で記念すべき初キャップを刻むと、79秒後にクロスからヘディングでいきなりゴールを決め、鮮烈な代表デビューを飾った。

また先月19日のニューカッスル戦では、今季のリーグ通算20得点目、公式戦では30得点目の大台に乗せるゴールを記録。クラブによると、30得点達成は1991-92シーズンに元イングランド代表のギャリー・リネカー氏が記録して以来、実に23年ぶりとなるようだ。

さらに、プレミアリーグで20得点以上を決めたトッテナムの選手は、ユルゲン・クリンスマン、テディ・シェリンガム、ギャレス・ベイルに次ぐ4人目。21歳にして彼らと肩を並べてしまった。

さて、ブレイクからまだ間もないだけに、現在プレミアリーグでセルヒオ・アグエロ、ジエゴ・コスタらと得点王争いを繰り広げているケインがどういった選手か、そして彼が「本物」なのかというのは気になるところだ。

そこで今回は彼のプレー集を見ながら、根本にあるその“強み”を探ってみたい。

まずは動画から。

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