V(ベトナム)リーグ2015シーズンの夏の移籍市場が5月1日にオープンした。既に多くのクラブが新戦力の補強に向けて動いているが、このうち4位タインホアは、セネガル人FWパプ・ファイ・オマル(28歳)と契約を結ぶ方針だ。
同選手は2011~2012シーズンにタインホアに所属していたが、スイスのFCトゥーン在籍時の2010年に、違法なサッカー賭博に関係していたマフィアから7000ユーロ(約91万円)を受け取り八百長に関与したとして、2012年5月に国際サッカー連盟(FIFA)から永久追放処分を受けていた。
FIFAの決定を受け、当時の所属先だったタインホアは同選手との契約を解除。同選手はその後、セネガルに帰国した。幸いこの八百長事件について、裁判所からの呼び出しを受けることはなかったが、稼ぎ頭だった同選手の失業で、一族の生活は困窮を極めたという。
パプ・ファイ・オマルは、元U-23セネガル代表の長身FWで、スイスのFCトゥーン時代にはUEFAチャンピオンズリーグにも出場したことがある。
サッカー選手にとって、FIFAによる永久追放処分は「死刑宣告」に近いものだったが、FIFAは2014年末に同選手の処分の減刑を決定。2015シーズンの後期日程から再びタインホアの一員としてピッチに戻ってくることがほぼ決定している。
(C) bongda+, パプ・ファイ・オマル
記事提供元:「FIFAの永久追放処分を受けたセネガル人FW、Vリーグ・タインホアでプロ復帰へ@Vietam Football」