5月30日、『BT Sport』は「今季限りで現役を退くことを発表した元イングランド代表DFリオ・ファーディナンドが声明を発表した」と報じた。
マンチェスター・ユナイテッドで多くの栄冠を手にしてきた一方で、今季は妻を34歳で亡くしてしまうなど不幸に見舞われたリオ。これまでの波瀾万丈のキャリアを振り返ると共に、各方面に感謝を述べている。
リオ・ファーディナンド
「プロサッカー選手として18年間を過ごしてきた後、僕はこの愛するスポーツから引退する適切なタイミングがやってきたと感じている。
ペッカムのフレーリー・エステート周辺でボールを蹴っていた12歳の少年だった頃には、夢にも思っていなかった。
ウェストハムでプレーすることも、リーズのキャプテンを務めることも、マンチェスター・ユナイテッドでチャンピオンズリーグを勝つことも、QPRでハリー・レドナップと再会することも。
そして、イングランド代表選手として81試合でプレー出来たことも。僕はいつもそれを考え、大きな誇りを感じている。これらの全ては人生が終わる時まで忘れられない記憶だ。
キャリアを始めたばかりの若い男には、師が必要になる。僕はブラックヒースの地区マネージャーだったデイヴ・グッドウィン、ウェストハムのユース監督であったトニー・カーと出会った。彼らは、僕のキャリアを通して変わることのなかった特性を身に付けさせてくれた。常に彼らには感謝している。
また、監督として指導してくれたクリス・ラムジー、ハリー・レドナップ、デイヴィッド・オレアリー、そしてデイヴィッド・モイーズ、全てのクラブスタッフ、共にプレーしてくれた選手達に感謝したい。ピッチ外で管理してくれたジェイミー・モレイリーにも。
マンチェスター・ユナイテッドの13年間で獲得出来たトロフィーを見ると、サッカーにおいて望んでいた全てのことを達成させてもらったと感じる。子供の頃から現在に至るまで、まさに夢見ていたものだ。
それは一人の男、アレックス・ファーガソンの才能なくしては得難いものだった。最も大きなことは、彼が常に我々を男として成長させていたことだ。ただフットボーラーとしてではなく。僕の見解では、彼は英国サッカー史の中で最も偉大な監督だと思う。
自分のキャリアを通し、励ましや助言をくれて、犠牲を払ってくれた妻のレベッカ、家族、母、父にも感謝すると共に敬意を表したい。
そして最後に、全てのクラブの全てのファンに感謝したい。彼らなしでは、プロフットボールは存在し得ないと思う」