24日、U-21欧州選手権のグループB第3節イングランド対イタリア戦、ポルトガル対スウェーデン戦が行われた。

リオ五輪のヨーロッパ最終予選も兼ねるこの大会。出場8チームのうち上位4チームにリオ五輪への出場権が与えられる(イングランドを除く)。グループBでは、最終節の結果次第ではすべてのチームに勝ち抜けの可能性が残されていた。

先に試合が動いたのはイングランド対イタリア戦。25分と27分にアンドレア・ベロッティとマルコ・ベナッシが相次いでゴールをあげると、72分にもベナッシが追加点を記録しイタリアが3-0とリードする。

すると、他会場からイタリアを後押しする情報が飛び込む。ポルトガルがゴンサロ・パシエンシアのゴールでスウェーデンに先制したのだ。

これによりイタリアは2位に浮上し、このまま試合が終わればイタリアにリオ五輪の出場権が回ってくる。第2節終了時点では最下位だったイタリア。ルイージ・ディ・ビアージョ監督はガッツポーズをして喜んだ。

しかし、他会場の試合はこのまま終わらなかった。試合終了間際の88分、ロングボールからのこぼれ球をシモン・トリッブリングが決めスウェーデンが同点に。

この直後イタリアもネイザン・レドモンドにゴールを許し、この試合は3-1で終了。ポルトガル対スウェーデン戦も1-1のまま終了し、ポルトガルとスウェーデンが決勝トーナメントに進出した。

この結果、リオ五輪へ出場するヨーロッパの4チームが決定した。デンマーク、ドイツ、ポルトガル、スウェーデンである。

今大会、デンマークにはヤニク・ヴェステゴーア(ブレーメン)、ヴィクトル・フィッシャー(アヤックス)が、ドイツにはマーク=アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ)やエムレ・ジャン(リヴァプール)やマックス・マイアー(シャルケ)が、ポルトガルにはウィリアン・カルヴァーリョ(スポルティング)やベルナルド・シウヴァ(モナコ)が、スウェーデンにはブラニミール・フルゴタ(ボルシアMG)やヨン・グイデッティ(セルティック)がメンバー入りしている。

いずれもリオ五輪での活躍が注目されるタレントである。

なお、準決勝の組み合わせはポルトガル対ドイツ、デンマーク対スウェーデンに決定した。試合は日本時間28日(日)に行われる。

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