夏の移籍期間が開幕したことで、フットボールメディアは非常に忙しく様々な移籍を追いかけている。Qolyにも、『Caughtoffiside』が今夏成立し得る大型移籍の可能性としてピックアップした10人の大物についての記事が掲載されていた。

そこで今回は、この記事を元にした上で、移籍情報を積極的に追いかけている一人として「移籍の起こり得る可能性」や「移籍についての背景」について考察していきたい。

Qolyの記事を使いながら、記事を書くという新しい試みなので、もしかしたら多くの問題があるかもしれないが、是非とも元記事と共にお楽しみいただきたい。

バスティアン・シュヴァインシュタイガー (移籍確率25%)

国籍:ドイツ
所属:バイエルン
噂される移籍先:マンチェスター・ユナイテッド

ドイツ代表のMFは、バイエルンからの移籍が噂されている。確率自体は高くないものの、この移籍が起こるとすれば、マンチェスター・ユナイテッドに中盤が不足しつつあるということに起因するのだろうか。

中盤を支えるキャリックが抜けてから攻撃の構築に苦しんだように、攻撃のスイッチを入れるような経験豊かなMFは必要だ。また、この移籍が起これば、シーズン後半に左サイドバックとして活躍したブリントをDFラインの一員として固定するという事も可能。噂されている値段自体も高くはないので(1000万ユーロ程度との報道)、移籍が起こればマンチェスター・ユナイテッドにとっては大きなものになるだろう。

本人が「もう数年トップレベルでプレーしたい」とコメントしたことも、面白いニュースだ。バイエルンが、複数年の契約を保障出来ない場合は、移籍の可能性は一気に高まる。

ロベルト・フィルミーノ (45%)

国籍:ブラジル
所属:ホッフェンハイム
噂される移籍先:マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、チェルシー

ロベルト・フィルミーノ移籍において、最も積極的に動いているのは間違いなくリヴァプール。

リヴァプール地元紙である、リヴァプール・エコーなども「チームがスターリングの代役としてフィルミーノを求めている」と報道中。移籍金は、2500万ポンドから3000万ポンドとの報道で、4500万ポンド+ボーナス(500万ポンド)程度と報道されているスターリング売却が進めば、不可能な話ではない。

壁となっているのは、本人がCL出場圏のチームを求めていることと、リヴァプールがそこまで高額の給料を用意する気はないことだろうか。リヴァプールは、ビジャレアルのロシア人ウインガーであるデニス・チェリシェフや、ドニプロのエースであるコノプリャンカにも接触中。その辺りとの兼ね合いも、移籍を決める要因になるだろう。

なんと、この記事を執筆中の24日、リヴァプール・エコーが、クラブ間合意を報道。もしかしたら、このまま公式発表に雪崩れ込むかもしれない(※編集部注:この後、リヴァプールへの移籍が正式に決定)。

ロベルト・フィルミーノは、ノールックでのプレーを得意とする遊び心のある創造的なアタッカー。リヴァプールは、来季は攻撃の主軸となるコウチーニョの力を最大限に発揮するためのパートナーとして、彼を求めているのだろう。

しかし一方で、リヴァプール以外のチームは積極的に動いていない。チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドはアタッカーに関しては放出の話も少なく、安定性に劣る可能性があるブラジル人アタッカーに動く可能性は高くないと見て良いはずだ。

チェルシーで可能性があるとすれば、イタリア方面から引きがあると報道されているオスカルとクアドラードの放出が決まった場合か。