7月5日、カザフスタン・プレミアリーグのFKカイラトは「ゼニト・サンクトペテルブルクからウクライナ代表MFアナトリー・ティモシュチュクを獲得した」と公式発表した。
アナトリー・オレクサンドロヴィチ・ティモシュチュクは1979年生まれの36歳。
1998年から所属したシャフタール・ドネツクで鮮烈な活躍を見せ、2007年からはゼニト・サンクトペテルブルク、2009年からはバイエルン・ミュンヘンでプレーしていたことで知られているウクライナ代表の伝説的なセンターハーフである。
2013年には古巣のゼニトに「現役最後の移籍」と宣言して復帰していたものの、それを撤回する形でカザフスタンを新天地に選び、36歳にして新たな冒険に出ることを選択した。
FKカイラトはかつて2度のプレミアリーグを制覇したチームであるが、スポンサーであったカザフスタン国鉄が2006年に撤退したためにその後破産を経験したクラブである。
しかしその後エネルギー関係企業のKazRosGasが親会社となって力を取り戻し、元スロバキア代表監督のウラジミール・ヴァイス氏を指揮官に招へい。
昨年はカップ戦で優勝し破産後初のタイトルを獲得しており、2年連続でヨーロッパリーグに出場するなど、カザフスタンの強豪として評価を高めつつある。