ハン・ウンス
(韓国プロサッカー連盟事務総長)

「(年俸公開後、いくつかのクラブが財布の紐を締めたのは事実だ)

一つ聞きたいのだが、年俸公開の後に親会社が投資を減らしたというのなら、非公開だったときに何をしていたんだ? 予算内で選手の人件費が占める割合を正しく報告していなかったのか? 良く理解できない話だ。

年俸公開制度はプロサッカー連盟が一方的に決めたものでもない。いくつかのクラブから反対はあったが、全ての意見を集めて理事会で決定したものではないか。

数年前のメディアはどうだった? 全ての媒体が一斉に『年俸公開は必要だ!』『このままなら砂上の楼閣だ!』と書いていなかったか? そのような世論に押されて取締役会にかけたものだ。

プロ野球はしばらく前から給与の公開をしている。それで投資が萎縮されたか?していない。プロ野球では、過度な支出を抑える機能として作用した。

(いつになれば目に見える成果が出るのか?)

20年前のヨーロッパやアメリカでは、サムスン、LG電子の製品は奥まったところにあっただけだった。しかし、今はどうだ。最良のショーケースに展示されている。企業が多くの努力をした結果だ。

プロサッカーも痛みに耐えて勝利し、良いものを作れるように努力しなければならない。目指すものに向けてメンバーが同じ方向性を持って一歩一歩進まなければならない。

今すぐは難しいと言って何もしなければ、5年、10年後に変わるものはなにもない。もちろんすぐに自立をするのは難しい。しかし、10年、20年となってもビジョンは持つべきだ。

長期的な計画を立てて、支出を抑制し、収益を増やしていこうと努力をすることだ。いつまで親会社の投資や自治体の支援に依存するのか。一年を通して働いた選手一人の年俸すら稼げない今の状況を同じように続けていくつもりか?」

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