ガラタサライのレジェンドで元トルコ代表FWのハサン・シャシュは、ライバルクラブであるフェネルバフチェが大型補強を敢行した事について危険性を指摘した。

2002年のワールドカップでトルコ代表としてプレーしたハサン・シャシュは、ベスト16の日本戦でもプレー。トルコ代表の躍進を担った選手の一人。現役時代は高いテクニックや鋭い敏捷性、そして爆発力を秘めた推進力が売りのアタッカーだった。

シャシュは1998年にガラタサライに入団すると2009年までガラタサライのためにプレー。ガラタサライとの契約が満了するとカタールやサウジアラビアのクラブから魅力的な給与でのオファーを受けたものの、最終的にガラタサライへの愛情を貫いて引退した。

ハサン・シャシュの愛したクラブはガラタサライだが、そのライバルであるフェネルバフチェは夏の移籍ウィンドウで大型補強を敢行中。既にポルトガル代表WGのナニ(前マンチェスター・ユナイテッド)、デンマーク代表DFのシモン・ケア(前リール)、ブラジル人FW、フェルナンダォン(前ブルサスポル)を獲得し、さらにマンチェスター・ユナイテッドのオランダ代表FW、ロビン・ファン・ペルシーがメディカルチェックを通過。獲得間近となっており、フェネルバフチェのサポーターたちは熱狂に包まれている。

ライバルの大型補強についてハサン・シャシュは『NTVSpor』に対し、以下のように語り警鐘を鳴らしている。

ハサン・シャシュ
(元トルコ代表)


「フェネルバフチェは素晴らしいフィニッシュを決められるストライカーを欲しがっていたし、ファン・ペルシーは素晴らしい解決策だね」

「だが、私は彼が正しい理由でやってきたことだけを望んでいる」

「もちろん、ファン・ペルシーのようなクラスの選手は大金を支払わなければ来てくれないだろう」

「だが、ナニ、フェルナンダォン、セネル(・エズバイラキル)、ケア、そしてファン・ペルシーはポジティブな移籍であることを望む。もし彼らが充分な報酬を受け取れなければ、混沌を生み出すかもしれないよ」

「そうは言っても、ファン・ペルシーについては、フェネルバフチェがストライカーのポジションに必要としていたものを全て兼ね備えているね」

おそらくハサン・シャシュが危惧しているのはフェネルバフチェが獲得した選手たちに充分な報酬を与えられなかった時のことであろう。財力によって大型補強を行うも、最終的に維持できなくなったケースはこれまでに何度も起きているからだ。

ハサン・シャシュも自国リーグの活性化は喜ぶべきことと感じているようだが、スター選手がお金のためにトルコを選んだのであれば本末転倒。フットボールを理由にトルコへ来た事を強く望んでいるようだ。

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