アーセン・ヴェンゲル監督
「(シーズン最高のゴールは?)
率直に言って、とても難しい質問だ。選ぶべきものが多すぎるね。いくつか言うとすれば、WBA戦の最初のテオ・ウォルコットが決めたもの、リヴァプール戦でのアレクシス・サンチェスのゴールだ。
それほど多くの良いゴールがあった。一つを選ぶことは難しいよ。私は誰も怒らせたくはないが、しかしそれらが思いつくものかな。
とにかく、私はいつもコレクティブなゴール、良い連携、良い動き、良いパスから生まれたゴールを常に好んでいる。先ほど私が例えにあげたWBA戦でのテオ・ウォルコットのハットトリックについても言えることだ。
あれは、よりチームのゴールといえるものだ。しかし、私は昨季チームは多くの良いゴールをあげたと言わなければいけないね。
(昨季のブレイクスルーと言えば?)
誰もがフランシス・コクランだと言うのではないかな。彼は1月以降最も予想外な成功を収めた選手だ。もし、彼に対して『大きな役割をこなし、非常に貢献し、全ての人を納得させた』と言っても、誇張にならないのではないかな。
また、我々は移籍市場で良い補強が出来た。全ての選手に良いインパクトがあった。また、ガブリエウも発見だった。彼は昨季多くのチャンスを持っていなかったが、私は彼がトッププレーヤーだと確信している。我々は今季彼の更なる部分を見ることになるだろう。
また、カラム・チェインバースのような選手も忘れてはいけない。彼は昨季良いシーズンのスタートを切った。そして、また良いレベルになって戻ってくるだろう。
我々には怪我によって実質一年離脱していたテオやセルジュ・ニャブリなどの選手もいる。チームは非常に強い。
(個々のパフォーマンスについて)
サンティ・カソルラは最初から最後まで明らかにトップだった。さらに50以上の試合に出場した。
ただ、全ての選手が貢献をしてくれた。怪我から戻ってきたエジル、そしてジルー。コシェルニ、メルテザッカーもそうだ。彼らは皆偉大だった。
しかし、クオリティと一貫性という点で言えば、誰もがカソルラだと言うだろう。彼がプレーできなかった2、3試合があった。私は彼の個人技についてはそれほど気にしていない。しかし、彼は周りの他の選手を良くしてくれる。それはMFにとって傑出したクオリティだ」
ヴェンゲル監督、2014-15シーズンを大いに語る
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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