アーセン・ヴェンゲル監督
「(サプライズは?)
おそらく、それはスロースターターだったことだ。一昨季は良い形でシーズンを終えていたので、これは驚きだった。
ただ、ワールドカップを終えた後に再び動き出すのは難しかった。おそらく、シーズンの最も大きなサプライズは、選手がワールドカップからどれだけの影響を受けていたかと言うことだ。
多分、我々はワールドカップの精神的な影響を過小評価していたのだ。そして、結局我々はそれに高い代償を払うことになった。
(難しかったミーティングは?)
正直に言えば、昨季はそれ以前よりも難しいことはなかった。昨季我々が敗れたのは、最大で2点差だったからだ。それ以上に点を取られて負けたことはなかった。最も難しいミーティングは、大きな失望の後にあるものだ。
次の試合に負けても良いという余裕を持つことは出来ないと誰もが分かっている。だから大きな敗北、大きな失望は難しいミーティングを呼ぶ。次の試合に負けたくないなら、正しい方向に引き戻さなくてはならないからだ。
マネージャーの質というのは、『いかに悪い期間を短いものにするか』ということでもある。他の人が3、4試合負けるかもしれないところを、いい監督はそれを1、2試合で留める。
危機は出来るだけ短くしなければいけない。だから大きな停滞の後のミーティングは常に重要だ。しかし、幸運にも昨季はあまりそんなことはなかった。
(最大の後悔は?)
それはモナコ戦だ。昨季はチャンピオンズリーグで成功できたと感じているので、自分にとっては非常に大きな後悔だ。
(昨季一番勉強になったことは?)
私がチームについて学んだことといえば、彼らには特別なメンタリティがあるということだ。我々は守勢に回っているときにいくつかの変化を加えた。そして、彼らはとても前向きになっていることが分かった。
バランスはとても良いように見える。事実、私はチームが完璧なバランスに近づいていると言える。
特に、我々には復帰してくる選手がいる。ジャック・ウィルシャーやテオ・ウォルコットだ。私は今季に向けて非常に有望なチームがここにあるということを知ったんだ」
ヴェンゲル監督、2014-15シーズンを大いに語る
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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