7月15日、『allsports』は「かつてガーナ代表でキャプテンを務めたスティーヴン・アッピアー氏は、懲役160年の刑を宣告されている武装強盗の大物と親友だったことを明かした」と報じた。

スティーヴン・アッピアーは1980年生まれの34歳。名門ハーツ・オブ・オークで15歳にしてデビューを果たし、その後ウディネーゼに引き抜かれて黄金期のセリエAに進出したことで知られるセンターハーフである。

2002-03シーズンにはブレシアでロベルト・バッジョとともにプレーし、2003年夏にはユヴェントスに移籍している。ガーナ代表でも15年間活躍し、キャプテンとしてもチームを引っ張っていた。今年1月に現役を引退し、コメンテーターや実業家として活動している。

アクラのラジオ局StarrFMの番組『Bola Ray』に出演したアピアーは、殺人や強盗などの罪で懲役160年の刑を言い渡されている大物ギャングのアター・アイ氏と幼少期に友人であったことを明かした。

スティーヴン・アッピアー

「僕はサッカー選手になれなかったなら、武装強盗になっていただろう。これはいつも言っていることだけど。

更正プログラムのため、僕は先日ヌサワム刑務所を訪問した。その収容者の15%が僕の友人だ。

多くの人々がその名を知っているアター・アイは、僕の友人だった。チョーカー(アッピアーの故郷)で、彼とともに生きていた。

チョーカーで育った僕の友人の大部分は、今は犯罪者だ。強盗をし、狂っているか、もしくは死んでいるかだ」

アイティー・アイティー、通称”アター・アイ”は2000年に武装強盗としての活動を開始し、数年間で38回の襲撃を首謀した人物。「ワン・タッチ」「ババ」の愛称を持っていた最重要指名手配犯であり、2000万セディ(およそ7億円)の報奨金が賭けられていた。

総計で1億4400万セディ(およそ50億円)の金品を奪ったと言われているが、本人は殺人を犯したのは日本人一人だけであると証言している。2004年末に逮捕され懲役160年の刑を言い渡されているが、模範囚として昨年恩赦の可能性も示唆された。

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