2014年ワールドカップで日本代表と対戦し、ベスト16に進出したギリシャ代表。
ワールドカップ終了後、クラウディオ・ラニエリを新監督に招聘するもなかなか結果が出ず、格下のフェロー諸島に2敗するなど散々な結果が続いていた。ワールドカップ後から現在に至るまで結局1勝もあげることができておらず、危機的な状態であることは以前Qolyでもお伝えした。
そんなギリシャに追い打ちをかけるようなニュースが届いた。21日、セルヒオ・マルカリアン監督が辞任したのだ。
Greece coach Sergio Markarian has handed in his resignation after only five months in charge.
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— FIFAWorldCup (@FIFAWorldCup) 2015, 7月 21
フェロー諸島や北アイルランドに敗れ、EURO2016予選で最下位に沈むギリシャ代表。2014年末にラニエリ監督を解任すると、コスタス・ツァナス監督を暫定監督に迎え、今年2月にセルヒオ・マルカリアン氏を新監督に任命していた。
しかし、そんなマルカリアン氏も就任わずか5ヵ月で辞任。「危機的な状況のギリシャ代表チームに私はやって来た。我々が奮闘した結果が良くなかったことを、ギリシャのファンに謝罪したい」とコメントを残し、辞意を表明したという。
ここで、2014年ワールドカップ後のギリシャ代表を率いた各監督の成績を見ておこう。
クラウディオ・ラニエリ
2014年9月~2014年11月15日
4戦0勝1分3敗→解任
コスタス・ツァナス(暫定)
2014年11月
1戦0勝0分1敗
セルヒオ・マルカリアン
2015年2月~2015年7月21日
3戦0勝2分1敗→辞任
この結果、ギリシャ代表はワールドカップが終了してからわずか1年間で4人目の監督を交代を招き入れることになった。ギリシャほどのチームがこれほどの短期間でこれだけ監督を入れ替えるのはそうあることではない。
また、ラニエリにしてもマルカリアンにしても就任期間が数ヵ月しかなく、協会の方針も気になるところ。いくらEURO予選で未勝利とはいえ、数ヵ月で結果を出せるほど甘いステージではないだろう。
さらに不可解なのは、マルカリアン氏が辞任を発表したタイミングだ。ギリシャは先月フェロー諸島とEURO予選を、ポーランドと親善試合を行ったが、それから1ヵ月が経過したこのタイミングで辞意を表明している。これは推測でしかないが、現場と協会のの意思疎通が上手くいっていないのかもしれない。
ギリシャは9月、フィンランドとルーマニアとEURO予選を戦う。