『AFP』は「バルセロナのアルゼンチン代表リオネル・メッシが置いたスタジアムの基礎石が行方不明になった」と報じた。

一連の騒動は7月18日に遡る。全世界的スターであるメッシが突然ガボンの地に降り立った。目的は2017年アフリカネイションズカップの会場となるポルト・ジェンティルの新スタジアム建設に向けた式典に参加するためだった。

これはガボン大統領のアリ・ボンゴ・オンディンバ氏との約束を果たしたという形であるとのことで、メッシは式典で現場に基礎石の一つを置いた。そこにはメッシのものと証明されるマークがプリントされていたという。

ところが、この式典を巡っては多くの問題が発生した。

まずはこの際にメッシがTシャツ+ショートパンツという出で立ちだったことから、あまりにも無礼なのではないかという批判だった。

もう一つはメッシをガボンに呼ぶために大統領は350万ユーロ(約4.8億円)を支払ったという疑惑だった。アリ・ボンゴ・オンディンバは立憲国家であるが大統領の権限が極めて強く、独裁的な政治が行われていることで知られている。石油資源が豊富であるが、その富が1部に集中しているとも批判されている。

貧困に悩む国がメッシのために多くの税金を使ったと『France Football』が伝えたことから大きな問題となり、大統領はそれを否定する声明を発表することになった。

そしてさらに今回新たな問題が浮上した。なんとこの際に置かれた基礎石が影も形もなくなっていると言うのである。

リオネル・メッシの名前がプリントされていた石は何者かによって持ち去られたと考えられており、現在治安部隊が捜査を行っているとのことだが、今のところ犯人の目星はついていないという。

ガボンの議会では野党から「メッシは汚らしいひげも剃らず、Tシャツとショートパンツという出で立ちで、ポケットに手を入れている。規則や原則を尊重していない。まるで動物園に到着し、投げるピーナッツを探しているかのようだ」と批判が出ており、この問題はまだ後を引きそうである。

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