3位 ヴォルフスブルク (+2億7200万円)
長谷部誠 (+3.4億円)
2008年1月、浦和レッズよりフリーで加入。2013年夏、ニュルンベルクへ250万ユーロで放出。250万ユーロ(およそ3.4億円)の利益。
大久保嘉人 (-6800万円)
2009年1月、ヴィッセル神戸より200万ユーロで加入。同年夏、150万ユーロでヴィッセル神戸へ放出。50万ユーロ(およそ6800万円)の損失。
2位 マインツ (+7.5億円 武藤嘉紀所属)
岡崎慎司(+11.5億円)
2013年夏、シュトゥットガルトより150万ユーロで加入。2015年夏、レスター・シティへ1000万ユーロで放出。850万ユーロ(およそ11.5億円)の利益。
武藤嘉紀 (-4億円、現所属)
2015年夏、FC東京より300万ユーロ(およそ4億円)で加入。
1位 ボルシア・ドルトムント (+10.4億円 香川真司、丸岡満所属)
香川真司 (+10.4億円、現所属)
2010年夏、セレッソ大阪よりフリーで獲得。ただし、35万ユーロの"代償金"は支払われている。2012年夏、1600万ユーロでマンチェスター・ユナイテッドへ放出。2014年夏、800万ユーロでマンチェスター・ユナイテッドより復帰した。合計で765万ユーロ(およそ10.4億円)の利益。
丸岡満 (-、現所属)
2014年1月、セレッソ大阪より期限付き移籍。2015年夏、期限付き移籍期間延長。
総評
まだ、所属している選手の移籍獲得金をマイナス額としているため純粋にどこが儲かっているのかは難しいが、ランキングにまとめてみるとやはり1~3位は納得の顔ぶれであった。
特に、ドイツ国内の移籍よりも海外へ移籍させた場合において大きな移籍金が動いていた。これはマンチェスター・ユナイテッドへ移籍した香川真司だけでなく、レスターへ移籍した岡崎慎司、さらにはJリーグへ復帰した高原のケースでも倍以上の額で売却していた。
一方で、中小クラブのやりくり上手にも目を奪われた。ボーフムにしても1860ミュンヘンにしても半年~1年間で1億円の利益をあげている。その分、見切りも早く安く獲得した、またフリーであっても半年~2年の間に放出をすることが多い。
かつて、東欧の選手を安く買い上げてきて戦力としてきたブンデスリーガだが、それ以上に移籍金がかからずにお得なのがこの日本人である。この波は、Jリーグが移籍金をしっかり取れていないという裏返しでもあるのだが、しばらくのうちはこの流れは続くだろうし、開幕する2015-16シーズン中にもう1人、2人と海へ渡るサムライたちがいてもおかしくはないだろう。