『SBS』は『AAP』のレポートを引用し「オーストラリア・Aリーグのブリスベン・ロアは、新たなスポンサーを獲得したものの、債権者への返済期限が19日に迫っている」と報じた。

今夏深刻な経営難に陥っていることが発覚したオーストラリアの強豪ブリスベン・ロア。先日はリヴァプールと親善試合を行うなど活動を続けているものの、経営についてはまだ決定的な打開策が見つからないままだ。

クラブを経営しているインドネシアのバクリー・グループは先日「クラブの売却は近い」と話していたが、報道ではイタリアやドイツの企業体に1800万ドル(およそ16.4億円)で販売するための交渉は既に閉じられてしまっているという。

『Courier Mail』によれば、現在会長を務めているクリス・フォンはフランスを訪れて新たなコンソーシアムと交渉を行っているようだが、支払いや監査の期限は一歩一歩と迫っている。

現在ブリスベン・ロアに資金を貸し出していたクイーンズランド・ラグビー・ユニオンが6万900ドル(およそ600万円弱)になる債務の不履行を訴えており、この支払期限が8月19日。

それだけではなく、今週の土曜(15日)は先月分の給与の支払い期日であり、ここで選手やスタッフに報酬が行き渡らない場合もオーストラリアサッカー連盟から処分が言い渡される可能性がある。

なお、訴えられてはいないものの、ACLの3試合でブリスベン・ロアが使用したシーバス・スーパー・スタジアムの料金も未払いとなっており、クイーンズランド州もブリスベン会長のクリス・フォン氏に連絡が取れない状況にあるという。

その中でブリスベン・ロアは10日に新しいシャツスポンサーを発表することに成功した。Steadfastという保険営業ネットワーク会社であり、いくらかの資金が投入されることが予想されている。

先日長年クラブを支援してきた大口スポンサーのザ・コーヒー・クラブが撤退したことによって、資金難+スポンサー喪失という危機に陥っていたわけだが、これによってわずかな光明は見えてきた。

この契約が今週末までに選手やスタッフの給与を負担できるのかどうか。そして8月19日までに債務を返済できるか。10月の開幕に向けてバクリー・グループはクラブを売却することができるのか。

もし8月19日までに一定の結果が出せない場合、クラブ自体の存続にも黄信号が点ることになる。

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