『SBS』は「オーストラリアサッカー連盟は、Aリーグにおけるサラリーキャップ制の改訂を発表した」と報じた。
日本からは三浦知良がゲストプレーヤー枠、小野伸二がマーキー・プレイヤー枠、そして高萩洋次郎や田中裕介、森安洋文などが通常の契約で参加したことで知られるAリーグ。
これまでは総年俸255万ドル(およそ2.3億円)に加えて、給与制限に含まれない3名(外国人、自国人、若手自国人)のマーキー・プレイヤーでチームを構成することが義務づけられていたものの、今回それらがより柔軟に運用されることになった。
これらの他にも最低年俸の引き上げや若手育成に対する支援策などが加わっており、Aリーグの拡大に向けた制度の変更が行われている。
クラブ功労者への手当拡大
クラブで5~10年間プレーした選手はロイヤルティ・プレイヤーとなり、サラリーキャップに含まれない手当を提供できる。その上限は20万ドル(およそ1830万円)となる。
ユースとプロの谷間にいる選手の支援拡大
クラブはナショナル・プレミアリーグ(実質2部)の優秀な若手選手を支援するため、サラリーキャップに該当しない賃金を与えることが出来る。
この選手は21歳以上でなくてはならず、かつ過去18ヶ月完全なプロとしてプレーしておらず、そしてオーストラリアのリーグに所属していなくてはならない。この選手に対しては最低賃金以上を支払わなければならない。
ホームグロウンプレイヤーへの手当拡大
サラリーキャップに該当しないホーム・グロウン・プレイヤー(地元出身選手)に対する手当は、15万ドル(およそ1370万円)から20万ドル(およそ1830万円)に引き上がる。全てのクラブは、各々でキャリアを始めた3名の選手を含めることが出来る。それはAリーグのユースシステムに所属していたかどうかにかかわらない。