8月18日、『ABC』や『Stuff』など各メディアは「オーストラリア・Aリーグのブリスベン・ロアに対して行われていた債務不履行の訴えが取り下げられた」と報じた。

今夏深刻な経営難に陥っていることが発覚したブリスベン・ロアは、数ヶ月に及ぶ給与の1部未払いに加え、クラブの売却交渉も進んでいない状況にある。

その中で最も難しい期日となっていたのが8月19日の裁判である。

ブリスベン・ロアに以前練習場を貸し出していたクイーンズランド・ラグビー・ユニオンが、その債務の返済が滞っているとして6万900ドル(およそ560万円)の支払いを求める訴えを起こしていたのだ。

もしこれを支払えず、裁判で厳しい判決が下されれば、クラブ自体が精算されてしまう可能性もあった。

しかし今回、この両者間での話し合いによってこれらの問題が解決されたとのことで、期日ギリギリで訴えは取り下げられることになった。詳細については当事者間の機密となっており、どのように解決が図られたのかは定かではない。

とはいえ、現在オーナーを務めているバクリー・グループの資金繰りは悪化しており、クリス・フォン会長が行っているクラブ売却に向けた話し合いもまだ具体的な進展が聞かれない状況。

8月15~17日に支払いが約束されていた給与もまだ振り込まれていないことが明らかになっており、クラブの危機が去ったというわけでは全くない。

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