9月1日、『Supersport』は「シエラレオネで新たにエボラ出血熱による死者が発生したことにより、アフリカネイションズカップ2017予選の会場が変更になる」と報じた。

昨年西アフリカ諸国で猛威を振るったエボラ出血熱は、長い戦いの末に徐々に終息へと向かっていった。しかし、この数ヶ月で再び流行は再燃し始めていた。

シエラレオネでは終息宣言が出されるのではないかと言われる状況であったが、2日前にも新たに死者が発生し、再び感染の拡大が懸念されている。

それを受けてアフリカサッカー連盟は9月に行われるアフリカネイションズカップ2017予選、シエラレオネ対コートジボワールの会場を変更することを決断。

それを受託したナイジェリアサッカー連盟は、ラゴスのポートハーコート・スタジアムを会場として選択する方針を発表している。

ただし、現段階ではラゴス州政府の当局がこの開催に反対しており、エボラウイルス感染のリスクを負いたくないとしてナイジェリアサッカー連盟に返答を行っていない状況であるという。

ナイジェリアも昨年エボラウイルスの感染に苦しんだ国であり、ラゴスも多くの犠牲者を出した地域である。この終息には多くの資金が使用されており、再び広がった場合には対処のしようがないと訴えているとのことだ。

1月に行われたアフリカネイションズカップでも、モロッコが感染のリスクを嫌って開催権を放棄したという大きなトラブルがあった。再び拡大の兆しを見せるエボラ出血熱は、またアフリカのサッカーに大きな影を落とすことになりそうだ。

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