鮮烈なブンデスリーガ・デビュー

ヴァイグルは、晴れて6月上旬にドルトムント入りが決定する。とはいえ移籍金は『transfermarkt』では250万ユーロ(およそ3.4億円)と言われており決して高いものではなかった。

それでも、プレシーズンマッチからチャンスをもらい、川崎フロンターレとの親善試合でもプレーした。その勢いのままブンデスリーガ開幕戦でも先発フル出場を果たした。その活躍ぶりから『UEFA.com』選出のweekly wonderkidに選ばれている。

新監督のトゥヘルは言う。「ユリアンは非常に良い印象だ。彼は我々にとってスリリングなやつだ。活発で屈託のない態度をとる。彼は学び、物事を吸収する能力がある。彼は明確で心のこもったオープンで若いヤツさ。」また「信じられないくらい勤勉」とも彼を評価している。

プレー面での特徴はどんなところだろうか?中盤の底というドイツでいう「6番」の位置でプレーし、ドルトムントでの背番号「33」も3+3で「6」に関連づけられるものである。チャビ、ブスケツらスペイン代表のMFと比較、形容されることが多く中盤の底で正確なパスで繋ぎ、時には長距離のパスでゴールをアシストする。

開幕戦ではメフディ・ベナティア、アルトゥル・ビダルのバイエルン勢を抑えてパス成功率95.2%を記録、ブンデスリーガデビューの19歳がリーグ1位のスタッツを記録する快挙をやってのけた。

第3節のヘルタ・ベルリン戦でもチーム最多の94本のパスを供給しうち90本(成功率96%)を成功させた。特に、前半戦の敵陣でのパス成功率は100%であった。さらに言えば、香川真司(11.3km)を抑えてチーム1の運動量(11.45km)を誇った。そのことを踏まえて動画を見ると、広い視野を維持するための意識配りなども見えてくる。

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