9月9日、『FourFourTwo』など各メディアは「オーストラリア・Aリーグは、今夏の労働協約に関する交渉がこじれていることから、開幕が遅れる可能性がある」と報じた。
オーストラリアサッカー連盟とプロサッカー選手組合の間で行われている交渉はなかなか合意に至らず、新たな労働協約の制定が遅れている。
そして先日オーストラリア代表チームが国内における商業関連のイベントをボイコットしたほか、女子代表チームがトレーニングキャンプとアメリカ遠征をストライキするという声明も発表された。
オーストラリアではプロ選手にサラリーキャップ制を導入しているために給与の上限が決められているが、選手組合側は今夏それを緩和させることを目標に交渉を進めてきた。
しかしオーストラリアサッカー連盟側はそれらの要求を聞き入れない方針を固めており、シドニーFCなどいくつかのクラブも「単にクラブに借金を強いるだけ」としてそれに同意している。
次の両者の交渉は9月21日に行われる予定となっているが、その時点でAリーグの開幕は10月8日と目前に迫っている。もし交渉が上手く進まなかった場合はストライキに突入する可能性があり、そうなればAリーグのスケジュールも遅れることになる。