台湾代表ーベトナム代表
最後にアジアからは2018ワールドカップアジア2次予選、台湾代表とベトナム代表のゲームを取り上げたい。
グループFはインドネシアが失格の処分を受けているため、実質5チームが2.5枠を争っており弱小国にとっては大きなチャンスとなっている。
首位タイ(勝ち点6)にはかなわないものの、2位イラク(勝ち点3)、3位ベトナム(勝ち点0)と台湾代表は1勝さえあげれば2位もありえるという状況であった。
1-1で迎えた92分、自陣でドリブルからボールを失った台湾代表は、ベトナム代表にパスをつながれ最終的にチャン・フィー・ソンがあげたゴールによって最下位のまま予選突破の可能性を大きく減らしてしまった。
ベトナム代表を率いる三浦俊也監督は「難しい試合だったが、貴重な勝ち点3を得た」と語ったものの依然逆風を受けている。結果重視、「勝てば官軍」ともいかないのもサッカーである。
ナショナルチームの国際舞台へ繋がる予選においては、1994年ワールドカップ予選でブルガリア代表がフランス代表に勝利した「パリの悲劇」などが知られている。一方で、こうした悲劇は話題にならないだけでいつだってサッカーにつきまとうもの。あと1歩、あと1分で勝敗を分けるのがナショナルチームのプライドであり歴史なのかも知れない。