敵地で引き分け、互角の状況で本拠地万博に帰ってきたガンバ大阪。全北現代を相手に準決勝進出を賭けて戦った。

全北が攻撃的に仕掛けてくることを読んでか、ガンバ大阪は序盤から比較的速攻をベースに攻撃を組み立てていた。

しかしその展開の中でレオナルドのFKから丹羽のハンドでPKを取られ、早い時間帯で先行を許してしまう。

苦しい展開になってしまったガンバ大阪であったが、その直後にセットプレーから相手のオフサイドトラップが失敗したことで大きなチャンスを迎え、パトリックが同点ゴールを奪取。試合を振り出しに戻した。

その後も、ガンバ大阪はパトリックにマンマークがついてくること、そして全北のサイドバックが比較的早く高い位置を取ることを利用するカウンターで仕掛けてチャンスを狙う展開。前半にはゴールを破れずに終わったが、ペースは徐々に掴んでいた。

それとは一転、後半はなかなか苦しい展開になった。全北はパトリックを一人に任せすぎた部分を反省したようにゾーンを作るようになり、ガンバ側は攻撃の起点を前半ほど作れない状況に。

しかし、シュートを上手く打てない時間が続いた中で72分に追加点を奪取する。遠藤のさりげなく素晴らしいパスから倉田がバイタルエリアを破ってミドル。これがチェ・チョルスンに当たってコースが変わり、ゴールに決まった。

ところが、終盤には全北が長身FWウルコ・ベラを投入してパワープレーを敢行してきたことで押し込まれ、88分には絶体絶命の状況になるヘディングを決められてしまう。

あと数分で敗退という状況になってしまったが、守備固めで投入した金正也を前線に移して最後のチャンスを狙ったガンバ大阪は、また遠藤のパスから大きなチャンスを獲得。

金正也が縦パスを収めて裏に送り、抜け出した米倉が劇的な逆転ゴールを決め、試合をひっくり返した。

これで準決勝進出が決まったガンバ大阪は、9月30日に2013年の王者である広州恒大(中国)とのアウェーゲームを戦うことになる。

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