『De Volkskrant』は「シンガポール警察が勧めている八百長事件の捜査において、2013年1月に行われたVVV対シャルルロワの試合結果が操作されていたことが発覚した」と報じた。
シンガポール警察は先日大物八百長フィクサーであるラジェンダル・プラサド・ライ氏を逮捕しており、その捜査を進める中で2013年1月のトルコキャンプ中に行われたVVV対シャルルロワの試合が操作されていたことが分かった。
この試合を裁いていたマケドニアの審判団に対しては2万5000ユーロ(およそ340万円)が支払われていたとのことで、ジャッジが操作されていたという。ただし、これによってフィクサーが収益を得たかどうかは定かではない。
VVVの広報を担当しているルーカス・ブレメルスは以下のように語り、選手が関与していた兆候はないと話した。
ルーカス・ブレメルス
(VVV広報)
「私はこのニュースにショックを受けている。幸いなことに、我々のいずれかがそれに関与していた兆候はない。私もその試合にいたが、何かが起こったことには気付いた。
それはあまり快適な話ではない。30名がピッチで戦っているそのすぐ側でそのようなことが行われているのは。
シンガポールでギャンブルを行っている犯罪者達はどんどん拡大している」
近年各国のチームが夏、そしてウィンターブレイクの間にトルコやスペインで合宿を行うようになり、その中で練習試合が組まれることも珍しくなくなっている。
これらは公式戦とは違って繊細なチェックは行われておらず、非公式の審判を送り込むことも容易である。
そして、オンラインギャンブルのサイトでは公式戦と同じようにスコアを巡って賭けが行われており、大きな額が動いている。
今年の初めにはADOデンハーグ対ヘーレンフェーンの練習試合が操作されていた可能性が高いことも報告されている。この際には4つのペナルティキックが宣告されると共に、ヘーレンフェーンの選手は憤慨して試合を中断する騒ぎになった。
オランダサッカー連盟の広報担当者はこれらの問題に対して「練習試合におけるこの種の犯罪について、何らかの対策組織を作らなければならない」と話しているという。