10月8日、『BT Sports』は「UEFA審判委員会のチーフを務めているピエルルイジ・コッリーナ氏は、ルーク・ショウが重傷を負ったタックルには処罰が下されるべきだったと話した」と報じた。
先日行われたチャンピオンズリーグのPSV対マンチェスター・ユナイテッド戦で発生した事故は大きな話題になった。
メキシコ代表DFエクトル・モレノが試みたタックルを受けたルーク・ショウは、脛があらぬ方向に曲がるほどの激しい負傷を負い、長期のリハビリが必要になってしまった。
試合を裁いていたニコラ・リッツォーリ主審はエクトル・モレノを退場させることはなく、その判断に対しても議論が巻き起こった。
UEFA審判委員会のトップを務めているコッリーナ氏は、スポーツビジネス・サミット2015で講演を行い、この種の行為は処罰を受けるべきであったと話した。
ピエルルイジ・コッリーナ
(UEFA審判委員会チーフ)
「もしPSV対マンチェスター・ユナイテッドの映像を見れば――ルーク・ショウが重い怪我を負い、足を折ってしまった所を見れば、ディフェンダーはボールだけでなく足にも向かっている。
ピッチの上では処罰されなかった。なぜなら、ピッチにいる選手達にとっては、それはボールに向かってプレーしたと理解されていたからだ。
多くの人によって考えられている。『ボールに向かってプレーするなら、それはファウルではない』と。
我々は人々に伝える必要がある。特にフットボール界の人々には気付いて貰わなければならない。
もし選手の安全を守りたいというのであれば、たとえボールに向かってプレーしたとしても、そこに相手を危険にさらすリスクがあるならば、処罰できる。いや、処罰されるべきだった。
フットボールが全てではない。スポーツ面のいかなる物事よりも安全は優先される」